有機農法

哲学

現在、パゴ・カサ・グランでは先祖代々の敷地「カサ・グラン」を楽園に変えること、そして同時にブドウ畑に環境保全とブドウ栽培双方のバランスが上手く取れた持続可能な生態系を築くことを目指しています。栽培技術はバイオダイバーシティ(生物多様性)を促すことによる土壌改良と、ブドウの樹がより適した栄養素を得る手助けとなるミコリゼーション※を保つことを目的に磨き上げてきました。 ※ミコリザ菌と植物の根が作る共生体の働き。

生物多様性

生物多様性とはそれ自体が目的ではなく生態系を得るための手段に他なりません。わたしたちの畑では一年を通してブドウの樹が地被植物と共生しており、その植物は樹の樹勢や植密度、土壌の種類などによって区画ごとに細かく選ばれています。地被植物は人間の身体にとっての皮膚のような役割をし、樹を保護するとともに生物多様性を与えてくれるものなのです。

パゴ・カサ・グランが考える有機農法

優れた成果を出すためには土壌に栄養素が必要ですが、それを肥料という形で与えるのではなく、バランスの取れた環境を整え土壌が微生物と共生して自らに養分を供給することが理想です。地被植物を利用するもう一つの理由がこれです。地被植物は有機物であるとともに窒素を吸収します。また、不要になったブドウの芽を細かく砕いて地表に与えることで炭素を補給します。

動物と庭

虫や爬虫類、鳥やウッドチャック、ウサギなどのその他の地中海の動物、そして木々や植物たちはバランスの取れた生態系の中で非常に重要な役割を果たしています。わたしたちは生態系のバランスには動植物の介入が喜ばしいということを理解していますので、バイオダイバーシティのホットスポットや石畳の道、バランスが釣り合う特別な場所を設けています。冬の間は羊の群れを畑に通して餌として地被植物を与え、秋から冬にかけては圧搾後のブドウの皮を与えてあげます。これらの動物は私たちの楽園に調和をもたらしてくれるのです。

環境や水管理への約束

地中海性気候は雨をもたらしますが秋と冬に集中するなど年間を通して不均衡です。地被植物やバイオダイバーシティのホットスポットは土壌の浸食を防いで雨水を底土に留めることから、春や夏にかけて天然の貯水池の役割を果たしてくれています。また余分な雨水を溜めておけるように貯水池も設置しました。自宅と醸造所には雨水を貯水池まで届けるパイプが通っています。

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